Webの案件を進める中で、お客さんから

「現在のサーバーからXserverへお引っ越ししたい」

「クライアントのXserverから自社のXserverのアカウントへ移管したい」

等々言われることもあるかと思います。

その際、Xserverで「あれ?これできないの!?」という「罠」があることに気がついたので、今回はその2点を備忘録も兼ねて共有していきます。

他社サーバー→Xserver移管の場合の罠

「うちのサイト、ワイルドカード証明書使ってるから、そのまま移管先でも使いたいんだよね」

これ実はXserverではできません。

今回の事例の場合は、以下の2点が原因となります。

①Xserverでは他社で購入したSSL証明書は対応していない(またXserver同士でも別アカウントには譲渡ができない)

②XserverではワイルドカードSSL証明書は取り扱っていないため、有料SSL証明書を使うには、ドメイン・サブドメインそれぞれ証明書を取得する必要がある。

Xserverでは他社で取得したSSL証明書の持ち込みは不可、かつ、Xserverで取得できるSSL証明書にもワイドカード証明書はないため、大規模サイトのサーバー移管を行う際には事前に現行サイトで有料のSSL証明書を使用しているかの確認が必要不可欠となります。

Xserver同士(別アカウント)でサーバーを移管する際の罠

「現サイトも移管先サイトもXserverだし、簡単にお引越しできるよね」

これ、Xserverでは簡単にいきません。

Xserverでは運用中のドメインを他サーバーIDに重複して登録することができません。

上記がどういうことかというと、通常であれば、あらかじめ移管先サーバーにドメインを登録しておき、DNS切り替えの際に発生する、どこにもアクセス出来ない空白期間が発生するのを避けます。
しかし、Xserverの別アカウント(異なるサーバーID)間の移管では、移管前サーバーからドメインを削除し、ドメインが削除されたのを確認後、新サーバーでドメインの登録が必要となります。

文章では、サイトがちょっとの間見れないだけでしょ。という風に思われますが、もし移管元のサーバーでメールを使用していた場合、DNSが浸透するまでの数時間、メールの送受信が不安定な状態になります。

こうした空白の時間を消すためには、他社サーバーで一旦、通常の方法でドメインを登録し、再度Xserverへ移管を行う必要があります。

移管元Xserver→他社サーバー→移管先Xserver

まとめ

上記の2点をまとめます!

Xserverへ移管をする際は、ぜひこの2点に気をつけて日々の業務をがんばりましょう!